沖縄うみまち通信

沖縄に移住し、本籍も移し９年目になります。「きっかけは何？」と聞かれて、海の綺麗さに惹かれて・・というと、なんだかありきたりで照れくさく、言えませんでした。（その前にもジャック・モイヤーさんのテレビ映像で、海に興味を持ったのもありますが）でも、それをきっかけにして、いろいろな方と出会い、偶然が重なり、壺屋の町に住み、焼き物の工房で様々な方々と出会うことにより、沖縄の歴史、そして伝統文化の大切さを学ぶことになりました。もし、移住すると考える方がいるならば、きっかけは何でも良いと思います。ただ、その後、沖縄との関わりををどう自分の中で掘り下げ、広げて行き、地元の方々との交流を築くかが大事なのでは。と、若輩の身ですが、考えます。
そんな、移住のきっかけとなった海が、いまでは整備され、地域の特色のない、単一化したものに変化しつつあります。設備が整い、人工の砂がひかれ、浅く、ネットで囲われた海。今、とても気にかかっています。沖縄にはイノーという、様々な生物が生活する、すばらしい環境があります。そこに生きる生物は、昔から生きる沖縄の生物達のはず。人間から見た海だけでなく、地域に生息する生物の住む海に、注目して欲しいです。